全編Blenderで作られていることと、猫が主役ということで「これは観に行くしかない！」とかなり前から考えていた映画、『Flow』を先日観に行ってきました。
没入感がすごかった
『Flow』の簡単なあらすじは次のような感じです。
ある日突如世界に大洪水が起き、今いる場所もすべて水で包まれてしまいます。そんな中、ある一匹の猫は偶然流れてきた船に飛び込んで、旅を始めるのですが……。
映画を観ていてると、視点が猫と同じ高さで映し出されることが多いように感じました。そのためか、まるで自分もその場にいるかのような感覚に。
例えば、映画冒頭で鹿の大群がたまたま猫のいる方向めがけて走ってくるシーンがあり、その際も猫の目線の低さで映し出されるため、迫力がすごかったです。鹿に蹴られてしまうんじゃないかとハラハラしました。
それぞれ動物の個性がかわいい
猫が最初に船に乗った段階では、一匹の動物がすでに乗り込んでいました。その後、徐々に船で生活を共にする動物は増えていきます。
この映画、セリフは一切ありません。それなのに、動きや表情、鳴き声でなんとなくの感情がわかったり、動物同士の友情が芽生えていく様子が伝わってきます。各動物の性格はこんな感じなんだろうな～、というのも想像できたり。
セリフがない状態で、動物の性格などを表せるのは本当にすごいことだと思います。
個人的には、カピバラが一番かわいかったです。どっしり構えていて、マイペースな様子が観ていてかわいく感じました。
肝心なストーリはというと……
この映画のストーリーがすごく面白かったかというと、少し躊躇ってしまいます。「この目的を達成するために、今こんな行動をしている！」といったような、わかりやすい目印がなかったため、全体的にふわふわしていました。「結局どういうことだ！？」と思わなくもなかったり……。
あくまで個人的には、ですが。
それでも、水の表現がすごく綺麗だったり、動物それぞれの動きがリアルだったり、それでいてモデリングはアニメーション調で柔らかかったり、と観ていて感心する場面は沢山ありました。
Blenderに関する連載をさせていただいている身としては、これだけの表現をBlenderだけでできるんだとワクワクもしました。モデリングの雰囲気がすごく好みだったので、自分もBlenderもっと頑張りたいな～と思いました。
久しぶりに映画を観に行ったので、楽しい時間を過ごすことができた一日でした。
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