
前回参戦した武道館ライブから、7年ぶりのamazarashiのライブへ行ってきました。
武道館ライブで行われたものの続きのストーリー
武道館ライブでは、あるストーリーをもとにライブが行われました。ざっくりいうと、言論統制がとても厳しく行われている世界で、その言論統制に抗うための突発的デモ活動として、武道館ライブが開催されたのです。
ライブを行う本人も、集う人たちもすべて、抵抗運動としてライブに参加する、といったストーリでした。
今回のライブも同様、相変わらず言論統制がひどい世界に抗うためのデモ活動として開催されています。ライブ開催前にライブ専用のアプリが配布され、それをインストールすることで、いろいろとその世界観を知ることができました。
その世界で育った子供が書いた作文や、言論統制をする側で働いている者の資料などが閲覧できるのです。
圧巻の世界観
amazarashiは顔出しをしていないので、ライブでも顔が見えないような演出がされています。今回のライブでもそれは変わらずでした。
会場に入ると、会場中央に筒状の紗幕が配置されていました。そしてそこには、世界観に浸るために、その世界に存在している人物や概念などが延々と表示されていました。

ライブ開始数分前、アナウンスが流れます。アナウンスの声はボイスチェンジャーを使ったような、機械的な声でした。そしてその言葉は、私たちが抵抗運動に参加していることを強調するような言葉になっていて、作りこみがすごいなあ、と思いました。
ライブでは常にスマホでアプリを立ち上げた状態を推奨されました。紗幕にある特定のイラストが表示されると、スマホのライトが自動的に明滅を繰り返し、スマホの光が会場の照明の一部となる演出でした。アプリに事前に座席登録をしていたのは、このためだったのかと感動したのを覚えています。
世界観への没入感がすっっごい!
抵抗運動としてライブは行われているので、言論統制をしている側(以下、組織)からしたらすぐさまライブは中止させたいのわけです。なので、曲を演奏していると組織からの邪魔が入ります。
紗幕に映し出されている歌詞のアニメーションを遮るように、組織が使用している「言論統制で定めたルールに違反していないか判定するAI」である人物が映し出され、私たち観客を見定めるような演出が入ったり。監視されているようで、少し怖かったです。
時には、ドローンなどで撮影しているであろう観客側の映像を、「こいつらが違反者だぞ!」といったように映し出している演出もありました。
顔には自動的にモザイクがかかっていたのですが、まさか観客側の映像が映し出されるとは思わず、「本当に私たちも抵抗運動に参加しているんだ」と思わずはいられませんでした。
曲と曲の間では、ボーカルの方(以下、秋田さん)が小説を読み上げ、どんどんストーリーが進んでいきます。そのストーリーに合わせてセットリストが組まれているのか、既存の曲でもまるで登場人物のことを歌っているかのような感覚になりました。

いろいろと自分に刺さる
ライブ後、インストールしていたライブ用のアプリに、ライブの写真や秋田さんの想いが書いてあるテキストが追加されていました。秋田さんの想いが想像以上に、今の私の心に刺さりました。
そこに書かれていたのは、「昔からいつも自分を否定してくるもう一人の自分がいる。音楽だけで生活できるようになってからしばらくは見かけていなかったが、体調などの調子がよくないときは今でも現れる。」といったものでした(かなり省略しています)。
そして、今回のライブでそのもう一人の自分と決着をつける、と。
最後には、そのもう一人の自分(実際には「背後霊」と表現されていました)に憑かれている人たち全員が、自分自身を生きられるようにと願っている文章で終わっていました。私はこの部分を読んで、かなり胸に刺さったのか、うるっときました。
思い返してみると、自分も自分を否定する言葉ばかり語り掛けてくる自分が、小学生の高学年頃から存在しているなあ、と思ったのです。何かあって悲しんでいると「被害者ぶりたいだけだ、大したことでもないくせに」、なにかうまくいったときには「こんなこと誰でもできるんだから調子に乗るな」といった具合に。
その頃は何か思うと、必ず何かしら否定する言葉が浮かんできていました。そこと比べると、今の自分はだいぶましになってはいます。
完全になくすのは無理だろうな、と思いつつも、「自分自身を生きられるように」と書かれている文章を読んで、うまい具合に折り合いをつけられればいいな、と思いました。
ライブ後から余韻にずっと浸ってる日々
ライブ終演後出口で、今日のライブのセットリストと、テレビでこのライブが放送されるという宣伝の紙を受け取りました。すぐさまセットリストを音楽アプリでマイライブラリに追加しました。作業中にリピートするつもりです。
テレビでの放送を見たい気持ちはやまやまですが、残念なことに有料契約をしないと見れない模様。前回の武道館ライブでは映画館で上映されていたので、今回も映画館で上映してくれないかな~、と密かに願っています。
もしそれが無理なら、ストーリーの結末がわかった状態でもう一度ライブを見たいので、ライブBlu-rayが発売されたら購入したい気持ちでいっぱいです。
本当に素晴らしいライブだったなあ~~。今回参戦することができて心からよかったと思います。
コメント
以前からイシクラさんのブログでamazarashiというバンドが存在して、イシクラさんがゾッコン?だということは読んで知っていましたが、
具体的にライブの模様を書いてくださって、
へぇ~~、そういう音楽ライブがあるんだ!と、かなり驚きました。
私の中の音楽ライブ・コンサートは、ニューアルバムが出たらツアーがあって、セットリスト通りに進んでいく、というイメージしか無かったし、スマホの画面をONにするなんて御法度でしたので。
私も昨日(5/6)の事ですが、大阪フェスティバルホールでのコンサートに行ってきたんですよ。
そうなんですよ~!かなり演出に凝っていて、没入感がすごいのでとっても面白いらいぶでした!
たしかに、ライブ中にスマホをつけて良いというのは、日本人アーティストだと珍しいかも?
おおお!どなたのライブに行ってきたんですか?
やはり、スマホ使用可能は珍しいですよね。
そのアプリ使ってるふりして撮影や録音するリスクもあるような無いような。
私は電源を切るとか、もしくはマナーモードにするとか、開演直前にちょっと不安になりながら確認したりしてドキッとしたりします。
ライブ後は余韻に浸ってしまうので、毎回その解除を忘れてしまうんですけどね~。
私が行ったのは、矢野顕子さんと上原ひろみさんのデュオのライブ「Step Into Paradise」です。
矢野顕子さんは、言わずと知れた世界の音楽家、故坂本龍一さんの奥様です。
お二人とも1年の殆ど海外(主にニューヨーク)で活動されているし、ワールドツアーもあるので滅多に帰国されません。
そしてお二人でのライブも、それぞれの活動が忙しいので、5年とか8年くらい間が空きます。
私は嵐の松本潤さんほどじゃないですが、上原ひろみさんの虜なので、彼女のツアーには出来るだけ参加していて、
今回はその、矢野さんとのデュオという形でのライブが、運良くチケット取れたので聴きに行きました。
彼女が最近発売しているCDは、「SHM-CD」という高音質CDで、
その高音質を出来るだけ堪能するために、オーディオにもけっこう投資しました。
と言っても、今はPC経由で聴けるので、大袈裟な単品オーディオはお蔵入りして卓上のオーディオです。
彼女の世界をうならせるとてつもない技術を、楽器の演奏など1mmも出来ない私ですが、「他の人とはまるで違う!」という事は感覚で分かる気がします。
ライブ中はパフォーマンスとして靴(いつもカジュアルなスニーカー)で木の床をストンピングする事もあるのですが、それがドスン、、、とお腹に響いて余韻まで聴き取れる瞬間は、ゾワゾワっとします。
我ながらなかなか良い組み合わせのオーディオが組めたな~と、自画自賛していますw
イシクラさんは音に対しては並々ならぬ拘りがあるんですよね。
やはり楽器を演奏する方は感覚が鋭いんだろうな~と、羨ましく思います。
確かに、スマホ使っていいとなると、こっそり録音してる人とかいそうですよね。
矢野顕子さんは名前を聞いたことがあります!
オーディオ、凝りだすとキリがなさそうですよね笑
わたしもお金と、それを再生できる環境があったらいろいろ買ってみたいものです…笑
そこまで感覚鋭くないと思いますよ!!!笑